ベンフォチアミンとは
皆さん、「ベンフォチアミン」という栄養素をご存知ですか?ベンフォチアミンの「チアミン」というのはビタミンB1の別名で、ビタミンB1の誘導体の一つがベンフォチアミンです。
主な基本作用はグルコースの代謝を活性化することです。また脳や神経の機能を改善・向上させてくれるので、やる気が出て前向きになったり、アルツハイマー病・認知症の緩和として使用されたりもします。
ベンフォチアミンはビタミンB1を水溶性物質から脂溶性物質に変換して体内に蓄積しやすい形状にしているので、効果が格段に持続すると考えられています。体内で過剰になった場合はビタミンB1へと代謝されて尿に溶けて排泄されるため、過剰摂取による副作用の心配はほぼありません。
ビタミンB1が不足すると起こる症状
脚気:疲労感・息切れ・動悸・むくみ・食欲不振・手足のしびれなどの症状。重症になると心不全を起こすことも。
ウェルニッケ脳症:アルコールを多飲する人がかかりやすい。歩行障害・眼球の運動麻痺・意識障害・痙攣などの症状。重症になると昏睡状態になることも。
摂取された糖質はビタミンB1によって代謝され、その約20%が脳に使用されます。ビタミンB1が不足すると神経伝達物質がうまく合成できず、各種臓器や脳の機能が低下します。
AGEs・ALEsと老化の関係
ベンフォチアミンは抗酸化物質として強い作用を持ちます。特に老化の原因であるAGEs(終末糖化産物)とALEs(終末脂質酸化産物)の活動を低下させる働きがあります。
AGEsは余分な糖がタンパク質と結びつくことで発生し、子宮・卵巣や精巣・卵子細胞・精子細胞の老化にもつながります。皮膚に蓄積すれば肌の黄ばみやシワ・たるみ、骨に蓄積すれば骨粗鬆症・動脈硬化の原因にもなりかねません。
ALEsはコレステロールなどの脂質が活性酸素によって酸化しタンパク質と結合することで発生します。DNAを損傷することがわかっており、発がん性物質とされています。
ベンフォチアミンが体内に入ると、トランスケトラーゼの補酵素であるチアミンピロリン酸の濃度が上昇し、AGEsやALEsの元になる物質を代謝により軽減させます。チアミンでのトランスケトラーゼの活性が20%に対し、ベンフォチアミンは300%まで増加させることがわかっています。
1日の推奨摂取量
・成人男性:1.2?1.4mg
・成人女性:0.9?1.1mg
妊娠中・授乳中の方は+0.2mg追加が必要とされています。
ビタミンB1を多く含む食品(100gあたり)
・豚肉(ヒレ・赤身・焼き)2.09mg ・ごま 1.25mg ・まいたけ 1.24mg
・豚肉(ヒレ・赤身・かつ)1.09mg ・豚肉(ひき肉)0.94mg
・豚肉(生ハム)0.92mg ・パセリ 0.89mg ・落花生 0.85mg
・うなぎ 0.75mg ・えんどう 0.72mg ・焼きのり 0.69mg
・わかめ 0.62mg ・かつお 0.55mg
豚肉はビタミンB1が豊富で動物性タンパク質も含むため、毎日の食事にプラスするのがおすすめです。
ベンフォチアミンの主な作用
・ビタミンB1の機能補助
・糖代謝に関わる酵素の活性化
・脳機能の向上(記憶力・集中力)
・ストレスの耐久力向上
・神経細胞機能の向上・修復
・糖化や酸化の防止・改善
・がん細胞に関わるDNAの損傷予防・増殖抑制
ビタミンC・ビタミンEと一緒に摂取すると抗酸化作用が強くなります。また葉酸(ビタミンB12)と一緒に摂取すると脳機能の向上がみられやすいといわれています。妊活中にビタミンC・E・葉酸を摂取されている方は、ぜひベンフォチアミンも一緒に!
まとめ
ベンフォチアミンは妊活中の体質改善に役立つ栄養素です。豚肉などビタミンB1を含む食品を積極的に摂取しつつ、サプリメントでの補充もご検討ください。何かございましたらご相談ください。
銀のすず 不妊鍼灸マッサージ